下仁田町の胎教 <S先生>
日本が誇るギターの製造メーカー“ヤイリギター”では製作工程で3ヶ月間、シーズニングルームで大音量のクラシック音楽を聞かせます。
「天使が宿る時間」と呼ばれるその3ヶ月間でボディに鳴りを覚え込ませるのだそうです。
そう、ギターの胎教です。
先日、野外イベント“バイブレーションテーブル”を市街地で開催する為の音響チェックを行いました。
開催候補地、下仁田ほたる山公園の高台から町に向けて大音量で音楽を流し、響き具合を確認するという内容です。
町中に大音量で音楽を流すという試みは下仁田町誕生以来、初の試み。
言うなれば、町の胎教です。
「これは慎重に選曲しなければ・・・」
考えた結果、選んだ曲は“アナーキー”の『ノット・サティスファイド』でした。
アナーキー - ノット・サティスファイド - YouTube
ノット・サティスファイド(-歌詞 楽器.me)
・・・・・ぼくが中学2年生、放送委員になった時。
校内放送で真っ先にセレクトしたのがアナーキーのノット・サティスファイドでした。
中野茂のシャウトが校舎中に響くやいなや、ものすごい勢いで放送室に飛び込んで来たS先生は、ボリュームフェーダーをバシッ!と下げ、「歌を止めろーぃ!」と叫びました。
S先生は若くして亡くなってしまったのですが、ある日の授業中
コンセントに棒を突っこんで遊んでいたぼくにマジ切れした後で
「おれはお前みたいな奴になりたかった・・・」と言いました。
言葉の意味はよく分からなかったのですが、何だか褒められたような気分でした。
:こんなかんじ
今こそS先生はじめ中学のみんなにこの曲を聴かせる時だ!←20年以上経ってるけど。
ぼくは放送委員に戻った気持ちでレコードを探し出し、ほたる山公園へ持って行きました。
「みんな、聞いてるか?!これが、おれから下仁田町への宣戦布告だ!!」←胎教じゃなかったんか
・・・(゚Д゚≡゚д゚)アラッ!?
CDJしかなく、レコードはかけられませんでした・・・orz
結局“Dreadnought”1stアルバム収録の『下仁田1丁目クソババFUCK OFF』(“にら子供”のカバー)を響かせたのでした。
ヨルマンオナニーズ1990 【下仁田1丁目クソババFUCK OFF】.wmv - YouTube
・・・胎教じゃあ?