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Essay of recor

音楽にまつわる慕情から哲学を綴る“エッセイ オブ レコー”

真夜中をつっぱしれ <マチャンキ>

※この記事は2011年3月に書かれたものです。

真夜中をつっぱしれ

“真夜中をつっぱしれ”という曲があります。
ジョンレノンではなく、ヒルビリーバップスの。

今から23年前
1988年の3月29日、HILLBILLY BOPSのヴォーカル宮城さんが他界しました。
人気絶頂期の突然の悲報。
当時中学生だったぼくのクラスはざわめき、泣いている女子もいたりで、今でも鮮明に覚えています。


ちょうどその頃、ぼくは真夜中をつっぱしっていました。
やむを得ない事情で。
二人乗りの自転車、運転手は体格の良い友人“マチャンキ”でした。

夜中に国道を走っていると前方からスピーカーで叫び声が。
反射的にぼくは「おまわりだ!」と自転車から飛び降りました。
するとやって来たのはパトカーではなく、石焼いも屋の軽トラでした。

・・・・・・当時は夜徘徊したり、自転車二人乗りしてるだけでも警察官に住所電話番号聞かれ、叱られた時代でした。(今もか?)・・・・・・

「びっくりさせんじゃねーよ、バカヤロー!」と叫び、また自転車の後ろに飛び乗ると、焼いも屋さんのアナウンスが途切れました。
 
「いしや~きい・・・ブツッ!」
「あれ?」
 
振り返ると石焼いも号が国道で旋回。こっちに向かって来ます。
アナウンスを消しているので、イモを売る気ではない事がうかがい知れます。
あぁ、ケンカを売るわけね・・・。なんて悠長な事を考える余裕はありませんでした。
 
(||゚Д゚)ヒィィィ!(゚Д゚||) 「殺られる!」
身の危険を察知したぼく達は猛スピードで逃げました。

ぼくは、必死にペダルを漕ぐマチャンキのお尻を何度もパンチし
「もっと速く! もっとー!!」と、風になるよう叫びました。

あの信号を曲がればもうすぐ友達の家が…という所で回り込まれ捕まり、
殺されはしなかったのですが相当怒られました。
中2相手にマ ジ切れするパンチパーマのおいさんに何だか「大人げないな・・・」と思いました。
 

さて
現在日本は地震、津波、原発と真っ暗闇の中をつっぱしっている状態ですね。
ヒルビリーのソウルブラザー、忌野清志郎さんがいたら何と言ったでしょう。
「牛乳を、飲みてぇ」かな?
いや、こんな時こそ批判ではなく明るい未来の歌を歌った事でしょう。

みんなで、復興の終わった東北や、被災者の方たちが強く生きる明るい未来を想像しましょう。

つっぱしるぜ。