Essay of recor

音楽にまつわる慕情から哲学を綴る“エッセイ オブ レコー”

440Hzの謎 <倉さん>

ジョン・レノンを殺した凶気の調律A=440Hz 人間をコントロールする「国際標準音」に隠された謀略() (超知ライブラリー 73)

“440Hz”

バンドやってる人にはおなじみ、ギターとかチューニングする音、“A”ですね。

NHKの時報の音もAです。
「Aか、Aか、ええのんかー?」それは笑福亭鶴光です。
そして赤ちゃんが産まれた時の泣き声も世界共通でAなんだそうです。ええ。

“440Hz”。それは1秒間に440回、空気が振動する音。
ドレミの“ラ”で、キーは“A”。
音叉もA。
オーケストラのチューニングもA。
救急車のサイレンもA付近とか。
宗教儀礼で使用されてきた楽器の音もA付近が多いそうです。

それでは何故、色んな場面で“A”なのか?
サァ━━(゜A゜)━━???
・・・その不思議な世界はとりあえず置いといて、国際標準ピッチが“A=440Hz”なのです。

国際標準ピッチは1939年にロンドンの国際会議で決められました。
そこで冒頭で述べたNHKの時報ですが、
あの「ぴっ、ぴっ、ぴっ、ぽーん」を440Hzとしたのはなんと国際会議より6年も前!(1933年)なんだそうです。
日本は440Hzを取り入れるのがずば抜けて早かったんですね。

それは当時の技師、加藤倉吉さんの先見性によるものだそうです。
絶対音感は一部の人しか持っていません。
楽器演奏には標準音が必要で、音叉がそれにあたります。
「テレビから日常的に標準音が流れていれば、音楽教育になるのでは」と倉さんは思ったのです。(たぶん)

しかし当時はヨーロッパ式の435Hzが主流。
それでも倉さんは専門家や音楽家の意見を参考に440Hzに決めました。
そして実に6年後、国際会議で440Hzが決定、
9年後に文部省も440Hzを標準音に決定、
12年後、全国の音楽教育現場に「NHK時報音を音楽教育の際の標準音にしなされ」と通達が出されたのです。
ゴイスーですね、倉さん。

さて、赤ちゃんの泣き声。
本当に産声はみんなAなのか。

ぼくも実際に我が子の出産に立ち会う時が来ました。

・・・「おぎゃー、おぎゃー」

 

σ(´∀`me)??
「あ、おれ、絶対音感ねえや」