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Essay of recor

音楽にまつわる慕情から哲学を綴る“エッセイ オブ レコー”

BOØWYと過ごした少年時代 <きいちゃん>

 

INSTANT LOVE

ぼくの小中学校時代はBOØWYと共にあったと言っても過言ではありません。
兄の影響で、小学校低学年の頃からぼく達の部屋には常にBOØWYが流れていました。
 
そして当時、近所に“きいちゃん”という2才年上の幼なじみがいました。
80年代を共にBOØWYを聴いて育った彼について書き留めておこうと思います。


ぼくが4才の時、きいちゃんは既にタバコを吸っていました。
そして車を運転しようと試みては、壁にぶつけてフロントガラスを割っていました。
当時彼は6才。まだハイエースは無理だと思うよ。

ある日、きいちゃんが兄のローラースルーゴーゴーを勝手に乗って逃げてしまい、
「待ってよー 、きいちゃーんヽ(゚Д゚)ノ」と三輪車で後を追ったぼくは車に轢かれました。
初めて、空を飛んだ日・・・(サニトラに追突されて)。保育園時代最高の思い出です。
 

Pineapple
1980年代初頭、秘密基地で

きいちゃんは 小学生になったぼくにエロ本を見せては「たった?ヽ(゚∀゚=゚∀゚)ノたった?」と、ちんちんを触ってきました。
そして「松田聖子も人気がなくなれば こうなるんだぜ。イヒヒ」と、どっかのオヤジみたいな事を言ったのですが、その時は意味が分からずにずいぶん経ってから理解できました。
当時彼は8才でした。

ふたりとも“おはようスパンク”というアニメが好きで、家のチャンネル争いで負けたぼくはよくきいちゃんちでスパンクを観せてもらっていました。

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そんなある日の夜、スパンクを観終わり「じゃ帰るね」と言うと、畳に包丁を突き刺し
「まだいいだろ?もうちょっと遊ぼうよ。“八時だョ全員集合”も見ていけよ」とドスの効いた声で言われた事もありました。
和包丁突き刺しといて“遊ぼうよ”って、子供か極道かはっきりしろって話ですよ。

 

バンドスコア BOOWY/BERLIN (バンド・スコア)

1985年、BOØWYがベルリンでレコーディングをしている頃
ぼくは小学校高学年になり、きいちゃんは中学生に。
エアーガンを手にしたきいちゃんは、強化スプリングを極秘ルートで入手しては改造を繰り返し、その威力は日を追うごとに増して行きました。
コーラの空き缶を撃ち抜く程になった頃には家中のガラスが割れていました。
ぼくが小学校6年生の時、BOØWYの「JUST A HERO」が発売され、
弾痕のあるステレオコンポでレコードからカセットに録音したのを良く覚えています。

JUST A HERO


そしてぼくも中学生になり
久しぶりに遊びに行ったきいちゃん家。
玄関先にうんこ座りしてツバを垂らしているきいちゃんを見て「なんだか大人だなー」と感心したものです。
やっと同じ中学生になったのに、きいちゃんは更に大人になってしまった・・・・みたいな。
秋の夕日に照らされたきいちゃんは
「BOØWYの新曲聴いた?格好いいぜ」とB・BLUEを聴かせてくれました。

BEAT EMOTION

 
衝撃的でした。
何かが始まる様な、わくわくした気持ちになったのです。
何かとは?青春でした。

その後ハイティーンになったきいちゃんは、大人の事情で遠くへ行ってしまいました・・・・・

・・・・・あれから20年近くが過ぎ行き、今ぼくの息子が6才、
きいちゃんにエロ本を見せられて息子を触られた年です。(紛らわしいわ)